就労継続支援A型事業所とは? 仕事内容・あると役立つ資格について分かりやすく解説

投稿日:2021-05-13
執筆/編集:

【こんな方におすすめ】
・就労継続支援A型に興味をお持ちの方
・就労継続支援A型の仕事内容を知りたい方
・就労継続支援B型との違いを知りたい方
・持っていると役立つ資格を知りたい方

福祉に携わる仕事に興味を持っているものの、どんな施設があるのか、どういった仕事内容なのかが分からないため、中々転職に踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、障がいによって現在、企業での就業が難しい方を支援する福祉サービス「就労継続支援A型事業所」についてご紹介します。

就労継続支援A型事業所とは?

就労継続支援事業とは、通常の事業所に雇用されることが困難な障がい者のための事業です。では、具体的にはどういったサービスを提供しているのか、また、対象の方はどういった方なのか分かりやすくご紹介します。

提供サービス内容

障害者総合支援法に基づく福祉サービスで、就労の機会を提供したり、様々な活動を通じて知識や能力の向上のための訓練を行ったりします。

就労継続支援事業には2種類あり、雇用契約のもと利用できる「A型」と雇用契約なしで利用できる「b型」があります。

就労継続支援A型は、障がい者と雇用契約を結ぶ点が大きな特徴です。
就労の機会を提供したり、就労に必要な知識や能力の向上のための訓練を行ったりしながら、障がいのある人を支援しています。

利用する障がい者の方々には、原則として最低賃金が保障され、通常の会社には就職が困難な方でも働いてお金を稼ぎながら必要な訓練をし、一般就労への移行を目指していきます。

サービス対象者とは

就労継続支援A型を利用できるのは、通常の企業などに就職が困難な方です。例えば、特別支援学校を卒業したが通常の企業などの雇用に結び付かなかった方や、就労移行支援事業を利用したが雇用に結び付かなかった方などが対象となっています。

加えて、就労継続支援A型では雇用契約を結び、利用者には給料を支払うこととなります。そのため、直接契約に基づいた就労が可能な状態になければ対象者からは外れてしまいます。対象者の年齢はサービス開始のタイミングで65歳未満であることとされています。

障害者手帳を持っていなくても、主治医の診断書等により利用対象者になるケースもあります。

就労継続支援A型事業所での主な仕事内容とは

それでは、就労継続支援A型のスタッフとして仕事をする場合、どのような業務があるのか、見ていきましょう。

利用者の作業・活動の訓練支援

働くために必要な能力を身に付けられるよう訓練をしたり、利用者の個性や得意分野を引き出しながら作業のサポートを行います。作業内容については、事業所によって様々です。

具体的な作業内容

  • パソコンでのデータ入力作業
  • カフェやレストランのホールスタッフ
  • 商品の梱包作業
  • 農作物の栽培、パック詰め、出荷作業
  • 清掃作業
  • 配達、宅配補助作業

施設外就労支援

事業所内に留まらず、地域の企業や官公庁などでの作業を支援します。この場合、利用者に指示するのは施設外就労先ではなく、就労継続支援事業所の職員を介して行うこととなるため、施設外就労先の担当者とのコミュニケーションは欠かせません。何らかの緊急時にはすぐに対応を行います。

利用者、利用者家族への相談業務

日々の困り事や悩みなどの相談に応じ、解決に向けた支援を行います。

個別支援計画の作成

利用者の課題を明確にし、何を目標にしてどう支援していくのかを表す計画書です。この計画書によって利用者やその家族と事業所側が支援の方向性を共有することができます。そして、毎日の支援の指針となります。

送迎

送迎の実施については、事業所ごとに異なります。都心のような公共交通機関が整っている場所であれば送迎をしている事業所は少ないかもしれません。一方で、地方の事業所の場合は送迎を行っているところもあります。利用者の自宅まで送迎する他に、集合場所や事業所の最寄り駅まで送迎するケースもあります。

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就労継続支援A型事業所で役立つ資格

就労継続支援A型では、様々な職種、資格を持っているスタッフが活躍しています。就職、転職する上で持っていると役立つ資格についてご紹介します。

介護福祉士

介護の国家資格です。養成校を卒業するか、実務経験を積み介護福祉士実務者研修を修了した後に国家試験に合格する必要があります。

社会福祉士

福祉の国家資格です。医療や福祉、行政、教育等の場で日常生活を営むのに問題がある人からの相談に対し支援します。大学等で指定科目を履修する、あるいは養成施設を卒業し、国家試験に合格する必要があります。受験資格を得るには、実務経験が必要になることもあります。

精神保健福祉士

精神障害者に対する相談援助等を行う国家資格です。大学等で指定科目を履修、あるいは実務経験を経て養成施設あるいは講習会を修了し、国家試験に合格する必要があります。学校を卒業しても、場合によっては実務経験が必要となることもあります。

サービス管理責任者

個別支援計画を作成したり、事業所のサービス全般を管理したりする、現場のリーダー的な立場を担います。一定の実務経験や研修の履修が必要です。

初任者研修(ヘルパー2級)

正式には介護職員初任者研修といいます。介護職として働く上で基本となる知識や技術を習得できる資格で、自宅介護に役立てるために資格取得を目指す方も多いです。未経験から介護職として働く場合、まず始めにとるべき資格とも言えるでしょう。

運転免許

利用者の送迎や、関係機関との連携などのために車を運転する機会もあるため、持っておいた方が就職に有利になることも多いです。

就労継続支援A型では、これらの資格を持ち専門性を生かせる人材が就職に有利になることもありますが、未経験や無資格の状態であっても仕事をすることができます。働きながら取得を目指せる資格もあり、実際にスキルアップを目指しながら熱意をもって従事している人もたくさんいます。未経験・無資格だからと諦める必要はありません。

就労継続支援A型事業所の働き方とは

就労継続支援A型では、常勤・非常勤どちらの募集もあります。自分のライフスタイルに応じて選択し働くことが可能です。

非常勤(パート)

家事や育児等との両立のために、フルタイムで仕事をせず働きやすい時間帯を選んで仕事ができるというメリットがあります。徐々に職場に慣れていきたい方にもよく選ばれる勤務形態です。

常勤

基本的に1日8時間、週5日のフルタイム勤務となります。正社員として採用されたい場合はこちらの勤務形態を選ぶこととなるでしょう。

就労継続支援A型事業所での仕事のやりがい

就労継続支援A型の利用者は、就労を希望する人たちばかりです。それぞれの利用者にとって、苦手なことが出来るようになったり、仕事に生かせる能力が身に付くことは、その後の人生にも大きく影響するといっても過言ではありません。

様々な困難を乗り越えながら就労に向けてステップアップしていく利用者の姿を見ると、「関われて良かった」とやりがいを感じることでしょう。

まとめ

就労継続支援A型など、障害者の方々を支援する仕事は、人口が今以上に減少したとしても需要があります。「働く」という、人生においてとても重要な部分をサポートする仕事は、大変な面もたくさんありますが、同時にやりがいの大きい仕事でもあります。

就労継続支援A型では、未経験・無資格から採用される方も多いです。これから福祉業界での就職や転職をご検討されている方はぜひチェックしてみてください!

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