児童発達支援とは? 仕事内容・持っていると有利な資格について分かりやすく解説

投稿日:2021-05-13
執筆/編集:

【こんな方におすすめ】
・児童発達支援に興味をお持ちの方
・施設やサービス形態を興味を知りたい方
・児童発達支援の仕事内容を知りたい方

福祉や介護の仕事をするなら、子どもを対象とした職場で働きたいと考える方もいるでしょう。児童発達支援は、障害のある子どもやその家族を支えるためにあります。今回は、児童発達支援とは何なのか、そして実際の仕事内容や求められる資格、働くメリットについてご紹介していきます。

児童発達支援とは?

児童発達支援という言葉は、あまり聞き馴染みのない方も多いでしょう。まずは、どのようなサービスなのか簡単にご紹介していきます。

サービスの概要・特徴

児童発達支援は、小学校就学前までの障害のある子どもが支援を受けるための施設です。障害児通所支援の1つとして、2012年の児童福祉法改正により定められました。もともと、障害をもつ子どもが通える施設はありましたが、この改正によって障害種別ごとに分かれていた施設が一元化され、より住み慣れた地域で療育や支援を受けやすくなりました。

また後ほど詳しくご紹介しますが、児童発達支援は児童発達支援センターと児童発達支援事業所の2種類があります。どちらにも共通して言えることは、就学前の障害児に対して身近な地域で療育を行うこと、そしてその家族を支援することが大きな役割となっています。

サービスの利用対象者とは?

児童発達支援の対象者は、小学校に入学する前の障害のある子どもが対象となります。具体的には、身体の障害のある児童や、知的障害、発達障害児を含む精神障害のある児童が対象です。障害者手帳を持っていなくても、療育の必要性があると判断された場合は利用することができます。

療育の必要性の有無については、児童相談所や市町村保健センター、医師等が判断します。

児童発達支援の種類

児童発達支援は児童発達支援センターと児童発達支援事業所の2種類のサービス形態があります。それぞれのサービス形態について詳しく見て行きましょう。

児童発達支援センター (施設形態と提供サービスの紹介)

福祉サービスを行う「福祉型」と、福祉サービスに併せ治療も行う「医療型」の2種類があります。

なお、児童発達支援は未就学児が対象ですが、就学児を対象とした放課後等デイサービスが併設されていることもあります。

地域の障害児支援の中核的な機関としての役割が大きく、各市町村ごとに1箇所は整備できるよう取り組みが進んでいるところです。

障害を持つ子どもを育てる家族の相談に乗り、アドバイスを行ったり、障害児の通う保育園に出向き専門的な知識と技術のもと助言や援助をしたりと、児童発達支援センターに通っていない児童のケアも担っています。

児童発達支援事業所 (施設形態と提供サービスの紹介)

福祉サービスを行う「福祉型」と、福祉サービスに併せ治療も行う「医療型」の2種類があります。

なお、児童発達支援は未就学児が対象ですが、就学児を対象とした放課後等デイサービスが併設されていることもあります。

地域の障害児支援の中核的な機関としての役割が大きく、各市町村ごとに1箇所は整備できるよう取り組みが進んでいるところです。

障害を持つ子どもを育てる家族の相談に乗り、アドバイスを行ったり、障害児の通う保育園に出向き専門的な知識と技術のもと助言や援助をしたりと、児童発達支援センターに通っていない児童のケアも担っています。

児童発達支援事業所 (施設形態と提供サービスの紹介)

児童発達支援センターと同様に、未就学の障害児の療育や家族の支援を行う通所施設です。児童発達支援センターは地域の中核的な役割を担いますが、児童発達支援事業所はより身近な存在として通えるよう整備されています。そのため、児童発達支援センターよりも設置数が多いです。

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児童発達支援の主な仕事内容

児童発達支援の仕事は、直接児童に関わることばかりではありません。主な仕事内容について見てみましょう。

個別支援計画に基づいたケアの実施

施設では、それぞれの児童の発達に応じた個別支援計画に基づいて関わっていきます。個別に関わることもあれば、グループで複数人を同時に関わることもあります。また時には、親子一緒に行うこともあります。

児童一人ひとりに合わせた計画が作成されるため、当然同じ支援計画はありません。日常生活の動作のトレーニングや、運動機能の向上、就学に向けた準備、コミュニケーションの円滑化などに向けたプログラムが実施されます。

もう少し具体的な例を見てみましょう。室内遊びでは、コミュニケーションのとりかたを学ぶことができます。給食やおやつ、手洗い、うがい、着替え、排泄といった動作は、実際の場面を通して習得したり、手先が上手に使えるように折り紙や工作をしてトレーニングすることもあります。

個別支援計画の作成や相談等

直接児童に関わらない業務も、たくさんあります。例えば、施設での過ごし方にもつながる個別支援計画の作成は、欠かすことのできない業務です。その他にも、支援記録の作成や、保護者との面談・相談への対応などがあります。

個別支援計画作成は、児童発達支援管理責任者の主な仕事の1つです。個別支援計画とは、対象となる児童それぞれに作られる療育の計画のことで、目標やその目標達成のための課題と支援方法について記載されています。

1日の主なスケジュール

児童発達支援事業所における、おおまかなスケジュールは以下の通りです。(※一例です。)

  1. 送迎
  2. 児童の健康状態の確認
  3. 手洗い・うがい
  4. 着替え、排泄等の支援
  5. 屋内外での遊びや個別支援
  6. 給食やおやつの提供
  7. 着替えやお片付け
  8. 日報の作成、送迎

開所時間や利用時間などは施設により異なります。また、児童によって利用できるサービスの量は違うため、上記の内容がすべて当てはまるとは限りません。

児童発達支援での優遇資格

児童発達支援に携わりたい時、就職活動時に優遇される資格がありますので、ご紹介していきます。

児童発達支援管理責任者

事業所の現場責任者となり得る資格です。資格取得には一定の現場における実務経験と、指定の研修を受けることが必要です。

児童指導員任用資格

学校教育法の規定による大学等で一定の学部や学科を卒業する、もしくは児童福祉事業での実務経験を経て取得することができます。また、小・中・高の教員免許や、社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかを取得している時にも任用資格を得ることが可能です。

保育士

保育所などの児童福祉施設において子どもの保育を行う専門家です。厚生労働大臣が指定する学校その他の施設で必要な科目を履修し卒業し国家試験に合格する、もしくは児童福祉施設で実務経験を積んだのち国家試験を受け合格すると取得できます。

社会福祉士

医療や福祉に関する相談援助のプロです。福祉系大学等で指定科目を履修し国家試験を受験、養成施設で基礎科目を履修し実務経験を経て国家試験を受験するなど、取得方法はいくつかあります。

理学療法士

運動療法や物理療法により失われた身体の機能を取り戻すリハビリの専門職です。養成校を卒業し、国家試験に合格することで取得できます。

作業療法士

作業療法を通じた支援や治療を行うリハビリの専門職です。養成校を卒業し、国家試験に合格することで取得できます。

言語聴覚士

音声機能や言語機能、聴覚に障害のある人に対するリハビリを得意とする専門職です。養成校を卒業し、国家試験に合格することで取得できます。

運転免許

送迎時の運転のために必要です。

なお、児童発達支援では、これらの資格を持っていなくても従事することは可能です。これまで福祉や介護の仕事に就いたことがなくても、採用されるチャンスはあります。

児童発達支援の勤務形態

児童発達支援は、基本的に日中に提供されるサービスです。18時頃にサービス提供時間が終わる場合がほとんどです。だいたい、9時~18時前後の勤務となります。

非常勤(アルバイト)

週に何日か、1日4時間程度など、働きやすい頻度や時間帯を選びやすいため、小さな子どもがいる家庭や介護、家事などの両立をしながら働きたい方によく選ばれています。正社員登用のある求人も多いため、いずれは正社員として働きたいと考えている人はそうしたポイントにも着目してはいかがでしょうか。

常勤

基本的には1日8時間、週5日勤務となります。児童発達支援の配置基準を満たすため、常勤できる人材は重宝されます。施設によりますが、土日に勤務することも珍しくありません。

児童発達支援のやりがい

障害のある子ども達の支援は、より専門的な知識や観察力、コミュニケーション力などが問われる場面も多いです。しかし、じっくりと関わることで成長が見えた時、とても大きなやりがいを感じるのではないでしょうか。

障害のある子どもを育てている保護者の方々は、様々な不安を抱えています。保護者の方と一緒になって成長を喜んだり、また相談に乗って気持ちが楽になってもらえたりすると、きっと「この仕事に就いてよかった」と思えるでしょう。

まとめ

児童発達支援センターは各市町村への設置が進められているなど、障害のある子どもができるだけ身近な場所で療育を受けられる環境づくりが広まっています。

出生数の減少が叫ばれる昨今ですが、障害をもつ子どもの支援については今後も変わらずニーズがあるでしょう。保育や介護、福祉分野で働いてきた経験や資格が活かせる職場です。

未経験からでも、勉強を重ねながら活躍している方もたくさんいます。気になる方は、求人情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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